建築学科の学生団体の主催で、週末にデジタルファブリケーションによって建設されたDFAB HOUSEに行ってきました。チューリッヒの中心地から少し離れた場所にあります。
まず、カリスマ的構造家、Block先生からDFAB HOUSEについての紹介があり、そのあと実際に回って案内してくださいました。贅沢…わーい
紹介では、建設時における資源の枯渇、建材の廃棄などの変化に順応する必要性が高まってきた現在、ロボティックファブリケーションをはじめとするデジタルファブリケーションには、環境・建設産業だけでなくconstruction tectonicsの更新をする潜在可能性がある、という話がありました。なんかやたらとsustainableって繰り返してました。時代ですね。
その研究を実際に行うプラットフォームとして、DFAB HOUSEを建設したそうです。ここでプロトタイピングをして、可能性があれば市場に出すため、投資のリスクも削減できるという強みがあります。しかし、予算の規模感が日本とちがいすぎて、ヒエッ経済〜〜と思いながら話聞いてました。
そのあと、デジタルファブリケーションとロボティックファブリケーションの軽い説明がありました。ここでの学びは、(当然かもしれませんが)デジタルファブリケーションが産業を更新する存在になるには、分野横断的なチーム・技術統合・ソフトウェアやUI開発が肝要であるということでした。じゃあ具体的に何してるの?という部分は今回の見学ではぶっちゃけ良く分からなかったです。
Shafting concrete
続いて、DFAB HOUSEの試みである、新しいtectonicsを見学させてもらいました。コンクリートでできた柱ですが、断面形状が変化する型枠を下から上に動かしつつ、コンクリートを流し込んで成形したそうです。
Smart slab
このスラブは生産段階で設備や機能性を全て格納されたそう。
Robotic Timber Assembly

ロボットによる木組み、材の幅がちがう
他にも、autojointやティンバーモジュールも見学できました。

実際にここに暮らしてる人いるらしい
IoTを用いた利用者に順応するシステムも構築中だそうです。これに関してはCOMMAハウスやEQハウスの方が進んでいるような気がした…
デジタルファブリケーションはもともと興味がありましたが、今後設計の仕方や生産プロセス、チームプレーヤーが変わるだろうな、と改めて感じました。ワクワクしながら過ごせた良い週末でした!